私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
弥生君もここの空好きなのかな?
そうだったら嬉しいな。
「突っ立ってないで座れば。」
「あ、うん!」
私は弥生君の少し離れた所に座り、しばらく空を見る。
あれ…?そういえば、このシチュエーションって夢と同じなんじゃない?
でも夢では弥生君の方が先にここに来てた。仮にもし本当なら、このあと弥生君に「お前もここ、よく来んの?」って聞かれるはず。
「お前もここ、よく来んの?」
「えっ!?…あ、うんっ。」
「…ふーん。」
同じだ!夢と同じっ!
これってもしかして、正夢ってやつ??
このあとは、えっと、確か私の膝の上に……。
抱えている膝の上に視線を移すと、ひらりと一枚の桜が舞落ちた。