私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~

「は…?」


「あっ…私ね、ここの景色が好きなの。夕日に桜の花弁がキラキラして、それが凄く綺麗で…━━」


そこまで言うと、ふと夢での会話を思い出した。


あれ、このあと私、弥生君の横顔が綺麗だとか喋っちゃうんじゃなかったっけ??


でも、夢では成り行きで喋った…というか、呟いただけで…。だいたい恥ずかしいと分かってて同じ事言うなんてムリだよっ!ムリムリ!絶対にムリっ!


頭の中で葛藤してると口を開いたのは、弥生君の方だった。


「…そうか。」


「う、うん…。」


なんていうか…何かあった訳じゃないのに気まずく感じる。


隣で弥生君はすっと立ち上がった。くるりと後ろを向き、一歩、また一歩と歩いて行ってしまう。

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