私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
はぁ…結局皆に迷惑かけちゃった。
弥生君の言う通り…ばかだな、私。
こんなことなら最初から休めばよかった。
保健室のドアを開けると、保健室の先生がベッドまで誘導してくれた。私は意識を失うように眠りについた。
目を覚ました時には空が紅色に染まっていた。
結構寝てたみたい。そのおかげで、まだ少し頭が痛いけど、だいぶ良くなった。
「もう夕方か…帰らなきゃ。」
起き上がったその時、ベッドのそばに椅子が置いてあるのを見つけた。
来た時はなかった気がしたけど…気付かなかっただけかな?
椅子に触ってみると少し温かかった。
さっきまで誰かここにいてくれたんだ…!
香奈子がいてくれたのかな。
ベッドを降りるとカーテンを開く。先生は何処かに行っているようでここにはいない。
私はカバンを取りに行くために保健室を出ようと、ドアに手を伸ばした。けれど先に反対側からドアは開けられた。