私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
「まだ食べてるの?早く家出ないと、
バスに乗り遅れるわよー!」
お母さんに言われて時計を見ると、7時を過ぎていた。
「わっ!もうこんな時間!」
私は手に持っていたカップをテーブルに置いた。椅子に置いたカバンを持って急いで玄関で靴を履く。
「いってきまーす!」
リビングにいるお母さんに聞こえるように少し大きな声で言うと、慌ただしく家を出た。
家から学校までは歩きとバスで40分くらい。
中学校の時は1時間くらいかかったから、だいぶ近くなった。そこは凄く嬉しい。
けれど、予定より遅く出た今日はバス停までダッシュするはめになった。
頑張って走った事も虚しくバス停についた頃にはバスは出発してしまっていた。
「はぁぁ…最悪…。」
仕方なくベンチに座り次のバスを待つ。