私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
ベルガモットの香料をつけた紅茶のことで、本当はアイスティー向きなんだけど、私はホットで飲む方が好き。香りがすごくいいんだよね。
なんて紅茶を語ってみたけど、本当は全部ネットに書いてあったのをそのまま言っただけ。
心の中で呟くと、遠くで洗濯機のピーっという音が聞こえた。私はまだ飲みかけの熱い紅茶をテーブルに置いて、洗面所へ向かった。
乾燥も出来るこの洗濯機は優秀。あんまり時間がかからないの。
パーカーを取り出すとリビングに戻る。
綺麗に畳んで袋に入れてからカバンに入れる。
「あれ、そのパーカー大きすぎじゃない?」
「え!ああ、友達に借りたのっ!」
「そうなの?その子、男用を着てるのね。あ、はい、お弁当出来たわよ。」
「うん、ありがとう、お母さん。じゃあ、学校行ってくるね!」
お母さんに言われて動揺した私は、さっさっと家を出た。少し早歩きでバス停まで歩く。
もしも夢が本当なら、今日は春優君休むはず。勝負は学校が終わってからだ。