私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
公園の入り口まで行くと、夢と同じように春優君が椿君と桃華ちゃんと遊んでいた。春優君が小さい子と遊んでいる光景には少しほっこりする。
私は胸に手を置き、深呼吸すると三人に近付いた。
「春優君……。」
「ん…あ、卯月か。」
「お兄ちゃん、この人だれぇー?」
ふふ、可愛いなあ…。小さい子って見てるだけで幸せな気持ちにさせてくれる。
「ばか桃華!兄ちゃんの恋人に決まってんだろ!」
「えぇっ!?」
そういえばそんな事言われるんだった!
忘れていた私は素で動揺した。
「こら椿っ!いいからあっち行って遊んでろ。」
「わー!兄ちゃんが怒ったー!」
そう言うと二人はブランコの所で遊び始めた。そして弥生君は二人を見たまま私に言った。
「で、何か用?」
「あっ…えっと、パーカーを返そうと思って。春優君、学校に来なかったから。」