私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~

公園の入り口まで行くと、夢と同じように春優君が椿君と桃華ちゃんと遊んでいた。春優君が小さい子と遊んでいる光景には少しほっこりする。


私は胸に手を置き、深呼吸すると三人に近付いた。


「春優君……。」


「ん…あ、卯月か。」


「お兄ちゃん、この人だれぇー?」


ふふ、可愛いなあ…。小さい子って見てるだけで幸せな気持ちにさせてくれる。


「ばか桃華!兄ちゃんの恋人に決まってんだろ!」


「えぇっ!?」


そういえばそんな事言われるんだった!
忘れていた私は素で動揺した。


「こら椿っ!いいからあっち行って遊んでろ。」


「わー!兄ちゃんが怒ったー!」


そう言うと二人はブランコの所で遊び始めた。そして弥生君は二人を見たまま私に言った。


「で、何か用?」


「あっ…えっと、パーカーを返そうと思って。春優君、学校に来なかったから。」

< 65 / 125 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop