私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~

「ああ、ありがとう。…名前、呼んでくれるんだ…。」


「あ…ごめんっ…!」


春優君は溜め息をついて飽きれた様に言った。


「なんで謝んの?俺が言ったんだし、いいんだよ。何でもかんでも謝んな。」


「うん…。」


長い沈黙が流れる。私は何か話さなきゃと思い、夢と同じように兄弟の事を聞いてみた。


「あの子達は春優君の兄弟なんだよね?」


「…ああ、椿と桃華は双子なんだ。まぁ、血は繋がってないけど。」


驚いて春優君を見ると夢で見たよりも悲しそうに見えた。聞かない方が良かったのかな…。


「椿、桃華ー!帰るわよー!」

遠くから女の人が二人を呼んでいる。春優君のお母さんだ。


二人はブランコから降りて、女の人の所まで走って行ったけど、少しして女の子がこっちに戻って来た。

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