私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
すると突然、後ろから声が降ってくる。
「おい、中入んならさっさと入れよ。」
「っきゃぁ!」
どんっと背中を押された私は勢い良く教室に入るはめになった。私の声に先生を含め、教室にいる全員が一斉にコチラを向く。
「卯月と弥生だな。たく、初日から遅刻か?
昼休み職員室に来るように。分かったら席着け。」
「はい…すみません…。」
とぼとぼと席に着くと、前の席の香奈子が小声で話しかけてくる。
「おはよっ。珍しいね、未春が遅刻なんて。
あとでまた話そっ。」
「うん。」
ちらっと横を向くと、私達が会話をしている間にキミは席に着いていた。