先生に出逢うまで―‥
「あんた嘉樹のなに?!」
中学生には見えない
化粧が濃い2つ上の先輩。
すごく恐かった。
「何でもないです…」
あたしは小さく言った。
本当に何もないから…
「嘉樹のこと好きなの?!」
その質問にドキッとした。
あたしは嘉樹君が好きなのかな?
正直分からなかった。
それより恐かった。
「友達です」
あたしはそれを言うので
必死だった。
先輩が何か言おうとしたとき…
嘉樹君が来た