先生に出逢うまで―‥
「なんしてんだよ!!」
いつも笑顔の嘉樹君とは
全く違い…
少し恐かった。
「嘉樹…
だってこの女と嘉樹が
付き合ってるって…
嘉樹はあたしのこと好きって言ってたぢゃん?!
この女が悪いんでしょ?!
この女に何言われたの?!」
先輩は泣いてしまった。
嘉樹君のこと
本当に好きだったんだな
そう思った。
「違う。俺の片思い」
嘉樹君がそう言った瞬間
先輩は泣いて
走って行ってしまった。