あの空の下でもう一度。
家の前まで行くとアキトの家の前に大きなトラックが停まっていた。



「あ、あきとー！早くいらっしゃーい！」



手を振るのはアキトのお母さん。



隣には私のお母さんとお父さんがいる。



私とアキトはお母さん達の所まで手を繋ぎながら歩いた。



「さくらちゃん、今まであきとと仲良くしてくれてありがとね」



アキトのお母さんはかがんで私にお礼を言う。



今になって急に寂しくなってきた。



「さくらちゃんのお母さんもお父さんも今までありがとうございました…。ほら、あきと…」



アキトは私達の方を向いて



「今までありがとうございました」



と震える声で頭を下げた。



「あきと……。また、会うよね！会えるよね！！」



私は大きな声でそんな事を言っていた。



「うん…！！絶対に会おう…！ブレスレットはその時までの約束の証！！」



アキトはブレスレットを見せた。



私は涙で視界が歪む中、手を上げてブレスレットを見せた。



アキトの目にも涙が浮かんでいた。



「あきと、泣いちゃ…泣いちゃダメなんだよ…！！」



そう言う私の声は震えている。



何度もウンウンと頷くアキトは涙を拭った。


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