あの空の下でもう一度。

「じゃあ、乗りましょう。あきと」



アキトのお母さんがアキトを連れて車に乗る。



車に乗ると助手席の窓を開けてアキトが顔を出した。



「じゃあね…！さくら！！」



「っ…ばいばい！！お願い事叶うといいね…！！」



「さくらもね！！」



車がブォンと鳴り、動き出す。



「あきと！あきとー！！」



「さくらー！！」



車はトラックと共にあっという間に行ってしまった。



私はわんわん大きな声で泣いた。