あの空の下でもう一度。

私達は家のすぐそばにある海に行くのが大好きで毎日毎日2人で通う日課がある。



「さくら！見て！キレイな貝がらだよ！」



「うわぁ！キレイだね！！」



アキトが浜辺で見つけた貝がらを嬉しそうに見せてくる。



その貝がらはピンク色で太陽に当たってキラキラと輝いていた。



「これさくらにあげる！！」



アキトは私に貝がらを渡した。



「いいの！？ありがとー！！」



私は喜んで貝がらをポケットに入れた。



そしていつものように浜辺を2人で駆け回っていると海にキラキラした物が漂っているのを見つけた。



「あれ、何？」



私が聞くとアキトは横に首を振った。



キラキラした物は波に揺られ、私達がいる方へと流れてきた。