あの空の下でもう一度。
「あきと、お願い事のビン持ってきた?」



「うん、持ってきたよ」



私とアキトは誰にも見られないように岩陰に隠れてビンを出した。



わたしのビンに入っている石は赤色に塗って黒い線で顔が描いてある。



アキトは石を七色に塗っていた。



そしてビンを流そうとした時、アキトがちょっと待って!と言った。



「ど、どうしたの?」



私がアキトを見ながら聞くとアキトは俯いた。



その様子は何かを迷っているようだった。


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