‐部恋。 Round 02‐


「うわっ
 びっくりしたー;」


私が少しだけ微笑むと
勇介は私の頭に
そっと手をおいた。


勇介の顔を
見上げる前に
勇介は口をひらいた。



『怒ってねえからさ、
 そんな顔すんな。』


「あ…うん。」


『――…俺にも
 色々あーんの!』



そう言って
先を歩いていく勇介。



“色々ってなにーっ!?”

って、
叫びたい気分だったけど
聞いてはいけない気がして
何も言えなかった。



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