‐部恋。 Round 02‐


「勇介――…?
 どうした?」


『―――…。
 今日は遠回りしよ?』


「遠回り?
 体調悪いんでしょ?」



『――…それはウソ。』


「なんだぁ……;
 ウソで良かったよ。
 風邪だったら
 どうしようかと思った。」


私が肩をなでおろして
息を大きく吐くと
勇介はクスクスと
笑っていた。



「…なに笑ってんの。」


私は少しムッとして
勇介の背中を叩いた。



< 116 / 363 >

この作品をシェア

pagetop