‐部恋。 Round 02‐
勇介が指差していたのは
山に向かって伸びていく
階段だった。
階段が木に囲まれているので
どこまで繋がってるか
検討がつかない。
『上がろう!』
「――…言うと思った;」
『――…あ。
もしかして怖いんだ?』
「怖くはないよ。
そういうとこは
女の子っぽいもん。」
『そ、じゃあいこ!』
そう言って勇介は
私の手をしっかり握って
階段をのぼりだした。
ほんとに行くの~;?
遭難だけは勘弁――…。