‐部恋。 Round 02‐
その階段は
予想外にも長かった…(笑)
つ、疲れる……。
―――…
『着いた~!』
「着いた~!」
階段を上がった所は
大きなアンテナが
1本立っていて、
それ以外は何もなかった。
だけど――…、
「ねぇ、勇介っ!
夜景すごい綺麗!!」
木の間から見える夜景は
最高だったんだ。
なにも反応がないので
勇介の方を振り向くと
座って私を
微笑んで見ていた。
私は照れくさくって
夜景の方に振り返る。