‐部恋。 Round 02‐


『……愛奈?』


勇介の優しい声。


「――…。」


『愛奈、おいで?』


勇介の方を振り向くと
自分の鞄を地面に置いて
その上に座るように
トントンと叩いた。


私は鞄の横にしゃがむ。


『座っていいから。』

「――…。」


『…近く来てよ。』



私は勇介の鞄の上に
ゆっくりと座った。



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