‐部恋。 Round 02‐


「ねえ、緊張してる?」

私は顔を覗き込んで
少しだけからかって
聞いてみた。


すると、北山くんは
怒ったように
キッと私を見た。

でも、ちっとも
嫌じゃなかったんだ。

だってあからさまに
図星な顔。(笑)


……それにやっと
目が合ったから。



『…緊張するっつーの。』

北山くんは外に向かって
そう言った。

私は隣でクスクス笑って
一緒に外を見下ろした。



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