‐部恋。 Round 02‐
そこには…
1匹の大きなテディベア。
廊下の真ん中に
座ってこっちを見ていた。
『マナちゃん。
いっしょに
かえろうよー。』
テディベアが
少し甲高い変な声で
話し始めて、
私は思わず
クスッと吹き出す。
「こんなに寒いところで
何してるの?
キミの名前は?」
私はテディベアの前に
しゃがみこんで
話しかけた。
『な、なまえはー…;
マナちゃんが
きめてほしいなぁ。』
あきらかに
聞こえてくる方向は
部室の下からだった。