‐部恋。 Round 02‐


『…ちょっと愛奈;
 落ち着けって…(笑)』


先輩は笑いをこらえながら
私の腕をひっぱって
座らせるように導いた。


「なんで部員みんなが…?」


『部活に
 関係しちゃうでしょ?
 愛奈はマネだしさ?

 勇介がさっき
 みんなに言ってた。』



「…大丈夫なのかなあー;」
『大丈夫だよ。』

先輩は即答で答えた。



『マネと付き合ってる
 っていってもさ、
 実際ほかと変わらないよ。

 今もし誰かが
 不満に思ってる奴が
 いたとしても、
 どっちにしても
 知られてしまう
 ことなんだよ。

 今言っても
 後に言っても同じこと。

 愛奈は今までどおり、
 笑顔で頑張ってれば
 それだけで
 いいんだって。』


< 22 / 363 >

この作品をシェア

pagetop