‐部恋。 Round 02‐
先輩は当たり前のように
私に話してくれた。
そんな考え方なんて
自分ひとりでは
何にも考え付かなかった。
『…それにさ、
コイツらの中に
お前らのこと
認めない奴なんて
絶対いないよ。
いたとしたらー…
健しかいないって(笑)』
二人でクスクスと
静かに笑って
練習を見守った。
ついさっきまで
不安になっていたことが
すごく小さく思えたんだ。
同じ部活っていったって、
部員とマネージャー
だからって、
付き合ってることには
変わりないんだ。
私は今までどおり
何も変わらないんで
いいんだ。