‐部恋。 Round 02‐
「う~ん…。
勇介の言う“甘える”って
どんな感じなの?」
『やけにストレートな質問
聞いてきたね?(笑)』
「だって分かんない。」
すると勇介は
横にいる私を引き寄せた。
『そーだな~…。
甘え上手じゃないから
俺も分かんないけど…。』
「勇介はよく甘えるじゃん。
淋しがり屋の
猫みたいだよ?
ゴロゴロ喉鳴らしてさ。」
私が勇介に寄り添ったまま
クスクス笑うと、
ゴツっと軽く頭突きを
食らってしまった。