‐部恋。 Round 02‐
私と健ちゃんは両手繋いで
スキップしながら
くるくる回って喜んだ。
かなりメルヘンな風景。
今までの先輩も
2年になる前に
次期主将候補を決めて
学年をまとめてたみたい。
健ちゃんは不安そうではなく
ただただ嬉しいようだった。
監督が健ちゃんを選んだのは
きっと間違いないよ!
健ちゃんが主将だとチームが
明るくなるはずだもん。
ウフフっ、アハハっ、と
笑いながら回っていると、
『お前らアホか;』と
冷めた声がした。
『あ!勇介!』
健ちゃんは笑顔を向けると
勇介は呆れ顔。