‐部恋。 Round 02‐
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『―…せんぱーい!!…ちょっと長川先輩!』
部員たちが休憩に入って、私はドリンクを作りかえていると1年の中島くんが私に声をかけた。
「ごめん!もしかしてずっと呼んでた?」
『先輩…、呼んでたって程度じゃないっすよ。俺、ずっと叫んでましたけど(笑)』
私が呑気に大笑いしていると中島くんは本題を話し始めた。
『先輩、桜井って知ってますよね!?』
「桜井…、あ!見学に何度か来てて話したことあるよ!」
『俺、アイツと同じクラスなんですけど、今ずっとアイツをサッカー部に誘ってるんすよ。』
「やっぱり桜井くんてサッカーしてたんだ!」
『先輩知らないでしょ?アイツ、俺の地元では結構有名な選手だったんすよ!ずば抜けて上手いってわけじゃなかったんですけどね。俺は桜井とサッカー出来るの楽しみだったんで、サッカー部に入らなくて悔しいんです。』
「そうなんだ…。」
ていうことは、桜井くんは入部を断ってんのかな…?