‐部恋。 Round 02‐


『それで、先輩は途中で入部したって聞いて、今からでも入部って間に合うのかなって。途中から入部って大丈夫っすかね?』


「もちろん間に合うと思うよ?いつだって歓迎するけど、桜井くんにも何か理由があるんじゃないのかな?ほかの部活の見学にだって行ってるかもしれないよ?」

『そっかー…。』



「じゃあ分かった!私も少し桜井くんのこと気にしてみるからさ、中島くんは試合に集中して?中島くんだけサッカーよりも桜井くん一筋だと、困っちゃうよ(笑)?」

『ちょ、先輩!俺、そっち系じゃないからね!!』


「分かってるってば。」


中島くんは小さく頭を下げて、駆け足でグラウンドに戻っていく。


桜井くんかぁ…。
前に話したきり見かけてもないけど、迷惑にならない程度にちょっと協力してみるかな。



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