‐部恋。 Round 02‐
――――…
『あーお腹いっぱい♪』
お姉ちゃんは満足そうに
お腹に手をあてる。
『そろそろお勘定ね。』
お母さんはそう言って、
レジカウンターまで
先に行った。
『あれ……、
タケシ君っ?』
すこし離れた席で
お母さんの声が聞こえた。
私たちもレジの方に
向かっていたから
お母さんの方に目を向ける。
『――…愛奈!
ほら…小学校のときの!』
お母さんが私に言うと
その人は立ち上がって
私の方に振り向いた。