おいしい話には裏がある
なんかうっすら声が聞こえる。
絵を描きながら、うたた寝しちゃったんだ。
あったかい温もりがあるから、梗くんも寝てるみたい。
「なんで、雪杏と桔梗が一緒にオヤジのベッドで寝てるんだ?」
あーくん…もとい、嵐瓏さんの声?
「二人、遊びながら寝たんだよ。可愛いだろ。」
「っ!可愛いけどっ…!」
「ああ、お前らは嫌われたんだっけ?起きた時にいたら嫌だろうから、さっさとどっか行け。」
「な、オヤジに雪杏は嫌いって言ったのか?!」
「言わねぇよ。お前みたいな女嫌いとか言いながら遊んでるやつは嫌いだろ、マジメな雪杏からしたらってことだ。しかも、瓏の娘だぞ?あんな奥さん溺愛の男見て育ってんだ。あれが当たり前で理想だと思ってるとしても、おかしくないだろ。」
「……。」
沈黙が長い。
「お前は瓏から、一文字貰ってんのに全く似なかったなぁ。瓏も認めないだろうな。」
やっぱり、父からつけたんだ!
瓏の字を使うなんて、珍しいと思ったんだよね。
「女は全て切った。元々関係もなかったが。病院で検査も受けてきた。」
………そこまで私も潔癖ではないけれど、不特定多数を相手にしてるっていうのは苦手だなぁ。
周りにそんな人いなかったから、余計にそう思うのかな。
絵を描きながら、うたた寝しちゃったんだ。
あったかい温もりがあるから、梗くんも寝てるみたい。
「なんで、雪杏と桔梗が一緒にオヤジのベッドで寝てるんだ?」
あーくん…もとい、嵐瓏さんの声?
「二人、遊びながら寝たんだよ。可愛いだろ。」
「っ!可愛いけどっ…!」
「ああ、お前らは嫌われたんだっけ?起きた時にいたら嫌だろうから、さっさとどっか行け。」
「な、オヤジに雪杏は嫌いって言ったのか?!」
「言わねぇよ。お前みたいな女嫌いとか言いながら遊んでるやつは嫌いだろ、マジメな雪杏からしたらってことだ。しかも、瓏の娘だぞ?あんな奥さん溺愛の男見て育ってんだ。あれが当たり前で理想だと思ってるとしても、おかしくないだろ。」
「……。」
沈黙が長い。
「お前は瓏から、一文字貰ってんのに全く似なかったなぁ。瓏も認めないだろうな。」
やっぱり、父からつけたんだ!
瓏の字を使うなんて、珍しいと思ったんだよね。
「女は全て切った。元々関係もなかったが。病院で検査も受けてきた。」
………そこまで私も潔癖ではないけれど、不特定多数を相手にしてるっていうのは苦手だなぁ。
周りにそんな人いなかったから、余計にそう思うのかな。