おいしい話には裏がある
そして半月早いけど、理一くんも右手が使えるようになったので、お手伝い終了。

なかなか良いバイト代になったので、画材が色々また買えるから嬉しい。

梗くんとは理一くんのケータイで連絡とってて、近々デートする予定。

あれから、あーくんと炎とは挨拶程度で、一切話もしなかった。

美紅とも会っていない。

咲里にも連絡はきていないらしい。

連絡きてもでるつもりはないって、言ってたけどね。

私にももちろんない。

そろそろ遊びに行きたいからって、咲里と今日話してて今は繁華街に来ている。

飲みたい気分だけど、瀬戸のシマには行きたくないなぁと思ってる。

となると、チェーン店の居酒屋かバーだよねぇ。

「どこ行く?てか、キャッチすごいな、今日。」

『うん、ホストはめんどい。知らない人と話す気分じゃない。』

「まぁ、でも、気分転換にはなるかもよー。行ったことないから。」

咲里の興味津々なセリフを、私は流していた。

「ねーねー、君たちうちの店来ない?可愛いし、初めてならサービスするよ!」

またまたキャッチの攻撃が始まった。

なんかゾロゾロついてくる。

仕方がないので、

『どっち?瀬戸?』

「あっ、うん。瀬戸組だよ。」

『じゃあ、パス!』
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