おいしい話には裏がある
「あらら。これは瀬戸の若頭さん負けたかな?」

「えっ?瀬戸と知り合いか?!」

咲里の言葉に金髪さんが食い付く。

咲里が言ったのに、何故か目線は私なんですが?

『うちの父と瀬戸の組長が昔から友達で、若頭のあーくん…じゃなくて嵐瓏さんは最近知り合ったの。』

「あーくんって呼んでんのか?」

旭日、突っ込むとこそこ?!

『まぁ…最近は話してないし、女遊びする人ニガテだから。』

「オレはしないぞ。」

『童貞だもんね。』

「そうだ。雪杏とならしたいぞ。今まで誰ともしたいと思ったことないのに。」

こんどは私の顔が真っ赤です。

旭日、ストレート過ぎます。

「完璧瀬戸敗北ね。」

ボソッと咲里が呟くと。

「やった!うちの若の勝利?!」

金髪さんも呟く。

「こうなったら何が何でも、加賀がもらいます。」

メガネさんの腹黒い笑みが見える。

なんか、おかしなことになったなぁ…。

私は他人事のように、みんなを見渡してました。
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