おいしい話には裏がある
真っ赤な旭日の方が余程可愛いですけど。

私と同じ年で大学生らしいけど、照れてる顔は年下に見えるわ。

『旭日、可愛いね~!』

思わず梗くんにするみたいに、ぎゅーぎゅーしちゃった。

「雪杏っ!」

焦ってる旭日。

「雪杏っ!」

叫ぶあーくん、炎、昴。

『三人、顔こわいよ?ヤクザみたい。』

「いや、ヤクザだから。」

咲里が冷静に突っ込む。

『なんだかここ、組の人ばっかりだねぇ。』

「イヤか?」

旭日が悲しそうに聞いてくるから。

『なんで?旭日は私達を傷つけるの?』

「そんなわけねぇだろ。」

『じゃあ、そんな心配いらないでしょ?』

嬉しそうに笑うから、私も笑い返す。

なんか、旭日って一緒にいて飽きないし、楽しいなぁ。

絵を描いてる時と同じ位、気持ちが上がっていく気がする。

この気持ちは何だろう?

ドキドキとはまた別なのかなぁ…。

う~ん。

わかんないな。
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