おいしい話には裏がある
「イヤだ。」

ソッコーで断るあーくん。

わたしの意見はそこにいらないのね。

「若のケチ!女嫌いのくせに!」

あーくん女嫌いなのか。

ん?私、女ですが。

「雪杏は特別だ。女に触れたいと思ったのは、生まれて初めてだ。」

私に向かって言っている。

心読んだな。

うわぁ、なんかドキドキしちゃったよ。

言われたことない言葉だし、あーくんカッコいいからかなぁ。

黒髪を無造作にセットしてて、背も高いし、目もパッチリしてて色気がある。

炎も昴もカッコいいんだけど…てか、可愛いんだけどね。

ブラウンのサラサラした髪の毛に、二人とも蒼いカラコン入れててそれが似合ってる。

背は二人とも高くて、全く一緒。

わざと似せてるんだろうな。

ヤクザの世界だもん。

似てると色々と好都合なんだろうな。

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