魔法使いの素質ナシ?
一通り集まった紙を見ながら、佐倉先生はハッとした
「んー、そうですねぇ…
まず、相沢さんは魔法歴史が苦手みたいだからもう一度基礎から入れていきましょう。
そして本城さんなのですが、私の補佐をやってみませんか?
ここまで知識が入ってる高校生は、初めて出会いました。
皆さんに読んであげてください」
結愛は先程提出した紙を先生から受け取り、自分の書いた文字を読み始めた
「今から、およそ150年前
西暦2568年、科学が発達した世の中で一人の科学者、芳野幸雄博士が魔法の研究を始めた。
西暦2574年、研究を続けていた芳野博士は、ある一人の女性に目をつけた。
それが、芳野博士の知人とされている
“長谷川真紀”
彼女は自身が科学の発展に役立つならと実験に協力した。
その実験とは遺伝子を組み換えた受精卵を子宮に入れ、子供を生むというもの。
彼女の体は自分とは違う何かを持つ受精卵を異物と認識し、ひどい拒絶反応に悩まされた。
勿論、実験は一度で成功するはずもなく、何度か同じ実験を繰り返された。
そしてあるとき、その受精卵を体が異物と判断しなくなり、子供が生れた。
その子供が長谷川夢。
この人が人類で初めて魔力を持った人です。
そして博士は複数の女性に実験に協力してもらい、多くの子供が生まれた。
しかし、これで実験は終わらなかった。
博士の死後、この実験を引き継いだのが、初めての魔力を持った人類長谷川夢だった。
長谷川夢は自分は稀有な魔力持ちだと母親から教えられていたものの、一切魔法を使えないことに疑問を抱いていた。
魔力を持つだけでは、魔法を使えないと気づいた夢は、芳野博士が残した不思議な石の存在に関する文書を読み込んだ。
これが、後に魔石と呼ばれるもの。
文書を読み込んだ結果わかったことは、魔石はどこにあるかがわからないが、魔石と自身の持つ魔力が合わさったときに、初めて魔法が使えるということ。
夢は必死に魔石というものを探しだした。
一番最初に見つけた魔石は光系統の魔石だった。
しかし、この魔石は夢には合わなかった
その後も魔石を探しだし、自分に合う水の魔石と出会った。
これが、西暦2588年のこと。
その後、夢は魔石を人工的に作ることに成功し、今のように魔石を誰でも得ることができるようになった。
以上です」
「んー、そうですねぇ…
まず、相沢さんは魔法歴史が苦手みたいだからもう一度基礎から入れていきましょう。
そして本城さんなのですが、私の補佐をやってみませんか?
ここまで知識が入ってる高校生は、初めて出会いました。
皆さんに読んであげてください」
結愛は先程提出した紙を先生から受け取り、自分の書いた文字を読み始めた
「今から、およそ150年前
西暦2568年、科学が発達した世の中で一人の科学者、芳野幸雄博士が魔法の研究を始めた。
西暦2574年、研究を続けていた芳野博士は、ある一人の女性に目をつけた。
それが、芳野博士の知人とされている
“長谷川真紀”
彼女は自身が科学の発展に役立つならと実験に協力した。
その実験とは遺伝子を組み換えた受精卵を子宮に入れ、子供を生むというもの。
彼女の体は自分とは違う何かを持つ受精卵を異物と認識し、ひどい拒絶反応に悩まされた。
勿論、実験は一度で成功するはずもなく、何度か同じ実験を繰り返された。
そしてあるとき、その受精卵を体が異物と判断しなくなり、子供が生れた。
その子供が長谷川夢。
この人が人類で初めて魔力を持った人です。
そして博士は複数の女性に実験に協力してもらい、多くの子供が生まれた。
しかし、これで実験は終わらなかった。
博士の死後、この実験を引き継いだのが、初めての魔力を持った人類長谷川夢だった。
長谷川夢は自分は稀有な魔力持ちだと母親から教えられていたものの、一切魔法を使えないことに疑問を抱いていた。
魔力を持つだけでは、魔法を使えないと気づいた夢は、芳野博士が残した不思議な石の存在に関する文書を読み込んだ。
これが、後に魔石と呼ばれるもの。
文書を読み込んだ結果わかったことは、魔石はどこにあるかがわからないが、魔石と自身の持つ魔力が合わさったときに、初めて魔法が使えるということ。
夢は必死に魔石というものを探しだした。
一番最初に見つけた魔石は光系統の魔石だった。
しかし、この魔石は夢には合わなかった
その後も魔石を探しだし、自分に合う水の魔石と出会った。
これが、西暦2588年のこと。
その後、夢は魔石を人工的に作ることに成功し、今のように魔石を誰でも得ることができるようになった。
以上です」