魔法使いの素質ナシ?

「紙に書いてないことも話してたわよね?」

「はい
紙に書いてたのは概略だったので、やっぱり詳しくの方がいいと思って。

時間かけすぎちゃいましたか?」


「それは、別にいいのですが…」

先生は何か困ったように続きを言うのを躊躇った。
そして意を決したのか、こんなことを言ってきた。

どうして教科書に書いていないことまで詳しく知っているのか、と


「それはですね。
私、結構気になったらとことん気のすむまで、自分で説明出来るくらいまで調べなきゃ満足しないんですよ…!

だからこんなにくわしくなったんですけど、やっぱり、全部がこんなに詳しい訳じゃないので…」


結愛からすると特に普通のことだったのだが、先生は勿論、他のクラスメイトもその事実を知り驚いていた。


「まさか、本城さんが歴女だったとは…
だから、こんなにも魔法の生い立ちについて詳しかったんですね。

ん~どうしましょうか…
それなら、やっぱり本城さんも普通に授業を受けましょうか…!
さっき言ったことは、気にしないでください」

結愛の意外な事実を知ったあとは、何事もなく普通に授業は進められていった。
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