魔法使いの素質ナシ?

「と、これで今日の魔法歴史の授業は
終了になります。

魔法歴史に関しては普通の歴史に比べ覚えることが少ないので頑張って覚えていきましょうね」


そして号令がかけられ授業が終わると待っていましたと言わんばかりに茜から声をかけられた。


「どうしてそんなに覚えられるの?
私、たとえ好きなことだとしてもたぶん覚えられないもん…

結愛の記憶力が私にも欲しいな…
あっ、あとその物事に対する情熱も!」


「そういわれてもなぁ…
茜って得意なことって何?」

「えっと…
私は実技かな!

それだけはちょっと自信があるんだよね!」


「ほら、てことは好きってことじゃないの?
だってさ
好きこそ物の上手なれでしょ?

私は座学が好きで、茜は実技が好きってこと。


ねぇ、実技の授業が始まる前にお願いがあるの…!


私ね、実技がまったくといっていいほどできないから、今週末でもいいから教えてほしいの!
駄目かな?」

「駄目なわけ無いじゃん!
私たちもう、友達でしょ?

それにどうせなら同じ属性の方がわかりあえるでしょ?
それに、私は放課後でもいいよ。

結愛って寮から通ってるの?
それとも自宅から?」


「私は家が近いから、自宅から通ってるの。
このクラスで私だけみたいなんだよね…
皆寮だから

私も寮にすれば良かったかも…」


「えっ、寮にすればいいじゃん!

私の部屋、本来二人部屋なんだけど人数の都合上で一人なんだよね…

だから先生に聞いてみようよ!
よし、決まった!

先生のところに行くよ!」


急に張りきりだした茜に手を引っ張られながら、結愛は職員室へと向かっていった。
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