魔法使いの素質ナシ?
結愛が最後のひとりだったらしく、席はひとつしか空いていなかった。

結愛が席についてから数分後、担任の先生らしい人が入ってきた。


「全員揃っていますね?

私はみなさんの担任の佐倉千恵です。

みなさんの自己紹介に移りたいですが、その前にひとつ、このクラスについて、話さなければいけないことがあるので、よく聞いてください。

皆さんは不思議に思ったと思います。
他のクラスと違ってアルファベットだったから。


このクラスのSは、

素質のSです。

魔法使いとしての素質があると見込まれた人は、このクラスになっています。
このクラスはそういうクラスですから。


それでは皆さんの自己紹介をお願いします」
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