大阪感情線
ネコを「内山!」と呼ぶのも何か可笑しな感じがして、歯ブラシに「ソウ」と書いてやると魚をまるごと1匹もらったネコのようにキラキラ輝いていたので、そう呼んでいる。


もちろん、家の中だけの話だが…。会社で私たちの関係を知っているのは当然ながら澤井課長と私たちだけだった。


だから、だから余計私は意地悪女王さまのイメージが確立されつつあった。いかんせん、仕事が出来なくてもある程度は私のフォローもあって悪くは見えないし、何よりルックスはジャ○ーズのアイドル並みだ。お姉さま方の王子様になるのはもはや必然的だった。


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