大阪感情線
やりがいあるな…


ここのところ、内山に仕事を教えるのに夢中でほとんど新たな取引をしていなかった身としては、やっと本業に戻れる喜びで、今から胸が高鳴っていた。


もちろん、この時大事な存在をすっかり忘れて、ひとり浮かれていたのは言うまでもない。そして…不覚にも緩んだ顔を、例の取り巻きの一人に見られていたことが、後々起きる事件の最大の原因となるのだった。

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