如月先輩がかっこよすぎて同居なんてムリです!

入学式

side美憂






「わぁーっ!!すごーいっ!人いっぱい!ね!りっちゃん見て〜っ」




「もぉ、はいはい。まぁうちの高校はここらへんでも人数多い学校だしね」



「どんな人がいるか楽しみっ♪」



「クラスも13組まであるしねー」


そっか。13組もあったら…


「…うん。……でも、りっちゃんとクラス離れちゃったらどうしよう」


「美憂…」


さみしいな…


「……もーバカみゆ!大丈夫大丈夫!もし離れちゃっても、美憂のクラス行ってあげるからっ」


「ほんとっ?」

「ほんとに決まってんじゃんっ」



うぅっ、ほんとにりっちゃんて優しい…





今日は、高校の入学式


中学校のときからの大親友な私たちは、この夢野高校の制服に一目惚れし、家からだいぶ遠かったけど、この高校に進学することを決めた



だから同中のともだちはりっちゃんしかいないから、ちょっぴり寂しい……




「あ。美憂さ、今日からだよねっ!如月 遥 (きさらぎ はるか)先輩とルームシェア!」



家から通学するのに2時間以上かかるため、学校に近いお家に居候させてもらうことにしたのだ



「うんっ!……で、でもね、親同士が仲よかったらしいんだけど、私は会ったことないんだぁ」



「でも女の先輩でしょ?年も一個違いだし、すぐ仲よくなれるよっ」



「う〜〜〜、気の合う子だといいなぁ…
りっちゃんはおばあちゃんのお家だよね??また遊びに行ってもいーい?」


「あたりまえじゃんっ!荷物の準備とか、落ち着いたらおいでよ」


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