如月先輩がかっこよすぎて同居なんてムリです!
ーーーーーーーーー…
ーーーーーー…



「…ゆ」

「…み……おきて…」



なに?誰の声…??



「美憂、起きて」



ぼやーーっと人影が見える。



「……おか…あさん…?」


「はぁ?」


「…え…え…?」


「……遅刻しても知んない」




!!!!!!!

お母さんじゃない!!!!!
そうだ私昨日から…!!



「せ、先輩!!!すみませんっっ!!」



今までにないくらい飛び起きた瞬間だった



「…この家から1人で学校いけんの?
俺あと10分で出るけど」



え?!あと10分?!
そ、そんなの無理!!!だけどまだ道も覚えてないよー!!!


「い、いま何時ですか?!」

「7時40ふ…」

「準備します!!!」



ーーーーーーー…
ーーーー…



「よく間に合ったな」

「はい…死ぬ気で準備したので…」


ブローもしてないし、何より、だいすきな朝ごはん抜いたからね…


「……ネクタイ」

「へっ?!」



ビクッ



先輩が、いきなり私に手を伸ばした


「えっ、あのっ」


「結び方おかしい」



…あ…直してくれてるんだ…



「…あっ、ありがとうございますっ…」

「うん」

「…」

「…ん」



ーーーーーぷはぁっ

い、息するの忘れてた!!!

………すごく…すごく緊張した…


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