如月先輩がかっこよすぎて同居なんてムリです!
side遥




あーーー
もーやってらんねー


なんだよこの人数
多すぎだろ…



クラス替えみてギャーギャーうっせーし、はやくこの場去りてぇ…





ドンッ!!!



「っ」



「ごめんなさ…。 !!!!!」


「?」



え?なに?なんでそんなビックリすんの?




………ネクタイの色、一年生の女子か…?
まぁ、これはぶつかるよな…




「気ぃつけなよ」


「あ、りがと…ございますっ」



「じゃ」




人が多すぎて、すぐに一年生の女子は見えなくなった

なんでビックリされたかは分かんねーけど、とりあえずこの場を去りたい…
やっぱ人混みって苦手だ…




「遥っ!おっは☆ 遥っ!遥っ!おっは☆」



「……翔太いつからいたの?」



こいつ何回呼ぶんだよ…



「え、ずっといたじゃん!何回も呼んでるのに気づかねーしよー寂しかったぞっ」



「…」




こいつ、逆瀬 翔太は俺の幼なじみ

テンション高いしスポーツバカ。
俺とは正反対の性格……なのにいつも絡んでくる



「なぁ、今の子 一年生?めっちゃ可愛くない?あれやべーだろ」



「…知らない」



翔太はバカだけど顔がいいし、この高校もスポーツ推薦で入ったくらいのバスケの上手さで、女にすげーモテる
だけど、特定の彼女はぜったいつくらない遊び人…
まぁ、本人がそれでいいなら俺は何も言わねーけど



「あの子、お前がイケメンすぎてビックリしてたな(笑)」



「はぁ?」


なに言ってんだこいつ…


「まぁ今年のミスターコンでは俺が一位とってやるからな!!」



「…はいはい」




あー、またこいつと一年間同じクラスかー
騒がしそ…




今日から同居人もくるし。


矢野…矢野…


えーっと、なんだっけ







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