如月先輩がかっこよすぎて同居なんてムリです!
「…じゃっ、あたしこっちだからっ!」
「うん!りっちゃんまた明日ねっ」
「バイバーイっ」
りっちゃん行っちゃった…
1人で如月さんのお家、行けるかな…
地図もらったし、大丈夫、大丈夫…
えーっと……
「ねっ!君っ」
「!!!」
きゅ、急に話しかけられたからビックリしちゃった…
「俺、2年の逆瀬 翔太ってゆーんだけど、なんて名前?」
さかせ…しょうた?
「えと…私は、矢野 美憂っていいま…」
「美憂ちゃんかー!!うんっ、可愛い名前っ
俺のことは翔太ってよんでねっ♪」
す、すごい被せ気味に言われた
「そ、そんな先輩に呼び捨てなんてっ」
第一、男の子のこと呼び捨てにしたこともないしーーーーー!!
「えーー、ぜったい?だめ?」
……こ、この人もすごいイケメンだ…
この学校 美形ばっかり〜〜!!
「ねー、みーゆちゃんっ」
『ねぇ、あの子新入生だよね?翔太くんと話してるけど…』
『ほんとだ、え?なに?新カノ?』
『はぁ?一年のくせに』
ややややややややばいっっ!!!
そ、そうだよね…入学式早々こんなイケメンと校門前で話してたら目つけられるよねっ!!
「じゃ、じゃあ!翔太くんで!!」
はやく如月さんのお家にいきたいよーー!
早歩き…!!
「くん付けかよっ(笑)
あっ。メアドちょーだいっ♪」
「えぇぇ 私急いでて…っ」
これ以上話したら、ほんとに目つけられるよーーっっ
「じゃー、メアド聞いたら帰るからっ(笑)」
えぇ〜…うぅ…
「…もぉ、うそついたらだめですよ?…えっと…usausa×××@ne.jp…」
「……んっ!りょーかいっ♪ありがとねっ
みーゆちゃんっ」
なんか、なんか…すごく自由奔放な人だ…
「んじゃまたメールするからバイバイっ」
「あ…さ、さようならっ」
シーーーーーーーン
うわ、翔太くんが居なくなったら、急に周りの空気が怖い…
……如月さんのお家、はやくいこっ
ーーーーーーーーー…
ーーーー…
『何アレ?メアド交換してんじゃん』
『あいつ誰?』
『翔太に手ぇだしてんじゃねーよ』