過去消しゴム
ジリリリリ…


「んっ…。」


目を覚まし制服に着替える。


髪をとかし化粧をして、リビングに行くと、既に朝食が出来ていた。


「おはよ、お母さん。」


「おはよう。朝ご飯食べちゃいなさい。」


「うん…。」


お父さんは、いつもあたしが起きる時間にはもういない。


会社へは2時間かけて行っているらしい。


朝のニュースがテレビから流れている。


それを横目で見ながら、朝食を口に運んだ。


「今日から、また学校か…」


正直、気が重い。
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