ワンコ時々オオカミ

「そっ、それよりどんな感じのかたでしたか？」と話題を変えようとした。

「そうね〜身長は先輩ぐらいで、髪は栗毛で少しパーマかかってたかな〜尊さんは黒髪で天使の輪ができるくらいサラサラだけどね顔のパーツは似てるけど輪郭が尊さんよりシュッとしていて一瞬似てない感じがする、尊さんがねこ系だったら梓さんはイヌ系って感じかな。」と顎に手をおいて首を傾ける。

「そうですか〜」と頭の中で想像していた。

美優は尊には面識がある。

「 何考えてる。」と火室は美優の顎を掴んで自分の方に向かせた。

「何も考えてないですよー」と目を逸らす。

「嘘だな他の男のこと考えたよな？これはお仕置きしないとな。」とニヤッとしてキスをしようとする。

「エッ、ちょっ、ちょっとまって、ここ車の中でお嬢様もいます。」と火室の胸を押して止める。

火室は真琴の方を見た。