ワンコ時々オオカミ
「本当は尊(タケル)にきた話何だか。」と梓の方に向直り一枚の紙を見せ、机に肘をつき指をからませた。

俺はそれをとり読んだ。

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父さんへ

僕には好きな人がいます。
一緒に生きたいと思います。
なのでお見合いは行きません。
探さないでください。


尊より
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「マジ?」

「あゝ。」

「マジか〜。」と上を向いた。(けどこんな行動力あったか〜?ボーッとしてなかったか〜?)「スマホに連絡は?それに会社は?一応副社長だろ?」

「スマホは解約してあった、会社は取り敢えず海外出張にしてある。」

「兄貴のわりに決断早いじゃん、じゃあ断ればいいじゃん。」とオヤジを見た。

「そうもいかないんだ。」

「なんで?」

「相手が花乃杜(ハナノモリ)なんだ。」
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