ワンコ時々オオカミ
「ところで先輩、どうしてココに居るんですか?今、社長と私の代わりに一緒に会議中のはずですよね?」と上目遣いで火室を見る。

「大諏訪様からいただきました」と机に紙袋を置いた。

「話しを逸らさないでください」

「俺がいなくても社長がいるから大丈夫だ」

「私の代わりなのに、それにどうしてわかったわかったんですか?」

「……」

「確か受付嬢って先輩の同期ですよね?そこからですか?」

「……」

「図星ですか?あっ、違いますね先輩の崇拝者ですね?心配性ですね〜ミーお湯だけ沸かして〜」と言いつつ備え付けの電話機からどこかにかけようとしている。

そのやりとりを梓はジーと見つめている。

「はーい」と水瀬は呑気に応える。
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