ワンコ時々オオカミ

「スーツねーし。」

「それはも大丈夫だ。菅山ー。」と叫んだ。

「失礼します。」とガチャリとドアが開きスーツを持って菅山潤哉(スガヤマ ジュンヤ)がそばまで来た。潤哉は俺と同い年で身長もほぼ同じ180越で爽やか風のイケメンだ。オヤジと兄貴の秘書をしてる。

「このスーツ兄貴の好きなブランドだよなぁ〜。」と手にとってみる。

「この際仕方がないだろー、文句言うな。」

「じゃあ、潤哉でもよくねぇー？」と潤哉に突き返した。

潤哉は梓の目の前に左手の指輪を見せる様に出した。

そうだった〜こいつ先月結婚したんだった〜俺のかわりに合コン行って嫁さんゲットしたんだった〜あんなに仕事人間だったのに愛妻家に変身しやがった〜嫁さんの力半端ね〜