ワンコ時々オオカミ
梓も真琴の向かいに座る。

 「「いただきます」」と2人で手を合わせ食べ始める。

 「いつ食べても美味しい」と真琴は口に入れながらモゴモゴ言うと梓が。

「美味しいのはわかるけど口に入れながら喋らない、ほらタマゴついてる」と真琴の口もとに手を伸ばしそれをとって食べる。

「あっ、ありがとう」と照れながら言った。

「いいよ」

 「いつもこんな事してるの?」

 「こんな事って?」

「顔についた食べ物取って食べるとか?」

「しないってか そんな事する女と付き合った事ないからなぁ〜」

 「そうですか」と真琴の少しテンションが下がる。

 「まっ、新鮮だけどな」

 「そうですか」と真琴のテンションが少し上がる。

 (なんか可愛い、ホントまわりにいないタイプだ)と梓は心の中で思いながら真琴を見つめている。
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