ワンコ時々オオカミ
 「スミマセン オドカシマシタカ ?」と梓のヘルメットのシールドに透き通った白い肌に肩までのレモン色のくせっ毛の髪で瞳はスカイブルーのミニスカートの黒のメイト服にフリルのついた白のエプロンをつけた女の子が手を組んで心配した顔をしていた。
 
 「大丈夫」

 「ソレハ ヨカッタ デス アラタメマシテ ワタシ コノ バイク ノ ナビゲーション システム ノ ナビチャン デス ヨロシクオネガイシマス」と右手を腰に当て左手は左目を挟んで横ピースをする。

「よっ、よろしく」

 「トコロデ ヒメ ノ コンヤクシャ ノ ワカサマ」

 「はい」

 「ケッコン アイテ ヒメ ジャ ナクテ シーチャン ドウ デスカ?」

 「えっ?シーちゃんって?」

 「ワカサマ ガイマ ツカマッテ イル ヒト デス カレシ ボシュウチュウ ナンデス」

 「いやーそれはちょっと...」と申し訳なさそうに。

 「ソウデスカ ソレハ ザンネン デス シーチャン オチコマナイデネ」

 「別に落ちこまないから、それより話を戻して」

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